「接客業から転職したら給料が下がって後悔…」
「もとの仕事に戻りたい」
いまの会社に不満があるから仕事を辞めたいと考える人は多いです。
私自身、転職したいという気持ちはありましたが、失敗を考えるとなかなか踏み切れなかった記憶があります。
転職した人がみんな給料・待遇面が良くなるわけではありませんので、今回は接客業から事務員に転職して後悔した女性の体験談をご紹介します。
もくじ
20代女性Tさん 接客業から転職前
【 地域 】関東地方
【業種・職業】接客業(販売員)
【仕事内容 】商品の販売・接客、品出し、発注・在庫管理
【 年収 】約400万円
【ボーナス 】約80万円(年2回)
【残業時間 】月40時間
【 休日 】月6~10日(平均月8日)
転職を決意した理由、不満点ですが、毎月の業務がシフト制で、その中に残業30時間分が強制的に組みこまれてました。
そのため1日の勤務時間が9~13時間程度になり、体力的に働き続けることが難しくなったことが転職を決めた理由の1つです。
仕事柄、立ちっぱなしであることは仕方ないと理解していましたが、サービス残業については入社後に発覚しました。
どの社員にも拒否権は無く、長年勤めている社員は既に慣れてしまっているようでした。
その分残業代は支払われていましたが、女性の私にとって、長く働ける環境ではないと感じたため、転職活動に踏み切りました。
接客業から転職後は給料が激減
【仕事内容 】広告作成業務
【 年収 】220万円
【ボーナス 】なし
【残業時間 】月5時間
【 休日 】月8~10日(土日祝休み)
立ち仕事の接客業から事務員に転職したことで、座ってのパソコン作業になり体力的には非常に楽になりました。
昼休みも自身の判断で60分しっかり取ることができ、退勤時間もほとんどズレることなく定時退社が可能でした。
ただ、そのぶん給与はガクッと下がったので、生活は厳しくなりました。
とにかく前の職場ではもう働き続けられない、と感じての転職だったため、正直給与は低くても構わないと思っていました。
ただ、いざ月給18万円という最低賃金ギリギリの額まで下がると、生活の変化が浮き彫りになりました。
生活の随所に時間の余裕は出来ましたが、そこで悠々自適に遊ぶことは叶わず、前職時代に使うヒマなく貯めていたお金を、少しずつ切り崩していく生活になりました。
前の職場を離れたいという気持ちが強すぎて、転職を焦ってしまったと後悔しています。
給料が安すぎて生活が厳しいので、しばらく働いたあとにもう一度転職して、新しい職場を探すことも視野に入れています。
転職を焦ると失敗する
前の会社に不満があると、「早く辞めたい!」という気持ちになるのは、私も経験があるのでよく分かります。
ただ人間というのは焦ると判断力がにぶるのかどうか分かりませんが、なにごとも上手くいかないモンなんですよね(汗)
不安から踏ん切りがつかず、そうこうしてるうちにドンドン年を取り、35歳をすぎて転職できないというのもマズイです。
しかしながら転職を焦りすぎて、ブラック企業に入社したら最悪ですよね?
また今回ご紹介した、Tさんのように生活が苦しくなるレベルで、百万円以上も給料が下がるのはマズイと感じます。
若い女性の場合は結婚すれば何とかなりますが、男性の場合、特に結婚して子供がいる人は年収ダウンするとダメージが大きいです。
失敗しない転職活動
いまの会社を辞めたいと焦るがあまり、目が曇ってブラック企業に入社してしまったら目もあてられません。
忙しい合間をぬって転職活動をしたあげく、前の会社よりも給料が低くなったり、人間関係が悪くなったら最悪ですよね?
ハローワーク、新聞の折り込みチラシなどで職探しをするのはモチロンですが、リクナビネクストなどの転職サイトも使って情報収集をしっかりしましょう。
また転職エージェントを活用すれば、知識が豊富なスタッフがアドバイスをしてくれますので、失敗して後悔したくない方は利用することをおすすめします^^
詳しくは失敗しない転職エージェントの選び方で書いてるので、「会社を辞めたい」と思ってるなら読んでくださいね。
接客業を辞めて異業種へ転職 27歳のYさん
「接客業は立ちっぱなしで足が棒になる」
「勤務時間が長くて辛いから辞めたい」
接客販売業、ショップ店員は立ちっぱなしなので肉体的に辛いですし、土日祝がかき入れ時なので、平日休みのシフト勤務になることが多いです。
そのぶん給料が高いなら良いのですが、3~400万円くらいのところが多いので、不満から転職する人が多い業種になります。
【 地域 】関東地方
【業種・職業】接客・販売業
【 年収 】330万円
【ボーナス 】80万円
【残業時間 】月40時間
【 休日 】月6~8日
店舗勤務の販売員だったので、勤務時間も休日もとにかく不規則で、いつも不健康な状態が続いていました。
風邪をひいても休ませてもらえないのは当然でしたし、人も常に不足していました。
誰かが辞めても、毎年新卒の社員が入ってくるまで人を雇わないので人員は不足していました。
中途入社もほとんど受け入れていなかったため、既存社員は新入社員を毎年イチから教育しなければならず、4月が近づくとみんな憂鬱になっていました。
接客業は辞める人が多い
一生懸命、新入社員を教育しても、辞めてしまう人が多くいました。
毎日毎日、売り場でレジを打って、品出しをして、お客様を案内して…またレジを打って、というのを1日10時間以上続けるとなれば、誰でも嫌気がさすでしょう。
きちんとしたシフト制で、残業も無く、時間になれば退社が可能という環境であれば、辞める人も少なくなると思います。
けれど現実は、退勤時間になっても店頭が忙しければ残業を命じられるので、1日8時間労働を基本にしているほかの企業に比べると拘束時間が圧倒的に長くなります。
残業は月40時間まではつけてくれますが、それ以降はサービス残業あつかいになるため、体力的にも精神的にも仕事がキツイと感じ、みんな辞めていってしまうのです。
接客業から転職後
そんな会社で、私は5年ほど働いたあと転職しました。
あのまま接客販売業で働いても将来性を感じられなかったですし、勤務時間が長くプライベートの時間がほとんどなかったのも不満でした。
転職後の会社は、前の職場ほど慌ただしくもなく、日々穏やかに過ごすことが出来ています。
少しだけ後悔している点を挙げるなら、前の職場での仕事内容自体は嫌いではなかったため、携わっていた業界から離れてしまったことは少し寂しく思っています。
けれどやはり、自分の健康や精神面の安定は譲れませんでしたし、今の環境に満足もしています。
これからは1人の消費者として、また自分の好きな業界やジャンルに関わっていければと思っています。