臭気判定士の年収

臭気判定士の年収は250~400万円で、年齢や会社によってバラツキがありますが、平均月収は25万円前後になります。

仕事内容は名前通り「におい」を相手にすることがほとんどです。

香水のように会社に送られたモノをかぐだけなら楽ですが、分析対象が屋外にあるモノなら、においがする現場に足を運ぶ必要があります。

そのためデスクワークとして働くと言うよりは、色々な場所に足を運んで、臭いをかぐような仕事と思った方が良いです。

資格取得について

最近はにおいについて敏感になっていることもあり、今後ますます活躍の場が広がっていくと予想されます。

臭気判定士は国家資格で、公益社団法人におい・かおり環境協会が実施する判定試験に合格することでもらえます。試験内容ですが、筆記試験と嗅覚検査の二つがあり、その二つとも通ることができれば資格がもらえます。

例年約600人~800人程度が受験している資格試験で、その合格率は30~40%なので、それほど難しい資格ではありません。

 

嗅覚検査というと特別な鼻が必要な気がするでしょうがそんなことはありません。全体の5%の人だけ嗅覚に異常があるそうで、その5%に自分が入ってなければ合格します。

つまり特別においをかぎわけれる、犬のような鼻が必要なのではなくって、95%の人が持つ、正常な鼻であれば試験に合格します。

求人募集は少ない

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近年増加している悪臭を発生させる事業者に対し、改善命令を出すための調査に関わるケースが多く、民間の会社に勤めているよりは、地方自治体の環境技術センターなどの認定事業所に勤めることが多いです。

ちなみに求人はほとんどありません。空きが出ればその事業所内で資格を持っている別の人がつくか、新しく資格を取った方がつくことが多いようです。

なので臭気判定士の資格取得をして、それを武器にして就職・転職活動をすると言うよりは、先に地方自治体の環境関連の施設に入って、欠員がでた時に指名されると思った方がいいです。

化学、医療品、機械、プラントなどなど、環境に力を入れてる会社に就職するときは若干有利になります。

ただISO14001を取得するような会社はそれなりに規模が大きいことが多く、すでに資格を持ってる社員がいることがほとんどで、就職転職の決定打にはならないと思った方が良いです。

感じたこと

年収的にそこまで高いわけではなく、資格を取得したとしても求人がなかったら意味がありません。

多少は就職転職に有利になるようですが、そこまでメリットがあるわけではないので、よっぽどこの仕事がやりたいわけじゃないなら、別の資格取得をした方が良いと感じました。

年齢・学歴制限・実務経験がいらない国家資格だと、危険物取扱者、電気工事士、消防設備士、高圧ガス製造保安責任者などがあるので、そちらも検討してみてくださいね~