学芸員の仕事内容

学芸員の年収は250~400万円ですが、臨時職員だと勤務時間が短くなるぶん給料も安くなります。

学芸員というと博物館、美術館で働いている方をイメージすると思いますが、具体的な仕事内容についてはなかなか解らないものですよね。

そこで今回は学芸員の仕事内容、勤務時間、必要な資格についてご紹介します。

仕事内容

学芸員の仕事内容は勤務している場所によって異なってきます。博物館や歴史資料館においては、展示物の管理や保存、資料の収集や研究調査等と幅広い仕事内容となっています。

さらに動物園や水族館等の生物を扱っている場所は、飼育員はモチロンですが、実は学芸員の方もいるんですよね。なので美術館、博物館以外でも活躍の場はあります。

動物園や水族館等に勤務している学芸員の仕事内容は、来園した方により楽しんでもらえる様に展示品やパネル、クイズ形式等の作成などなど、豊富な知識を駆使して作りあげていくのです。

勤務時間

学芸員の勤務時間は開園時間に合わせて行動しておりますので、基本的には日中の勤務となります。

ふつうのサラリーマンと同じで、1日8時間労働、休日は週2日のところが多いですね。

残業に関しては閉園後に資料や展示物の入れ替えを行ったり、研究をするため、多少あります。特に来園者が増える連休、祭日は仕事量が増えるので、残業が多くなってしまう事もあります。

そうはいっても建設業、トラック運転士のように残業100時間越えと言うことはないので、ふつうのサラリーマンに比べると残業時間は少ないです。

求人募集

学芸員の求人先は文部科学省の管轄となっている所が多いので、文部科学省からの求人があります。

働く場所としては資料館、博物館、美術館、動物園、水族園などですが、いきなり動物園、水族館の求人に飛びつくと飼育員として雇われてしまいますので、学芸員として採用してもらうようにしましょうね。

学芸員の資格は?

学芸員としての資格を取るためには、大学にて所定の科目を修了して、受験資格を取得する必要があります。

大学卒業者でない方は、学芸員の補助作業を4年以上する事で、受験資格取得をGETすることができます。

 

受験内容は専攻している内容、将来就きたいと思っている職場によって異なりますが、専門知識や用語の勉強は必須となります。

全体的な合格率は60%前後となっており、数字だけみると簡単に取れそうですよね?

しかし学芸員の資格取得をする人の多くは社会人なので、大学時代に学んだことを忘れてるケースが多いです。なので思い出す意味も含めて、再度、受験勉強をしないと落ちてしまいます。

また筆記試験合格後、1年間学芸員補として働かないと学芸員になれないので、実質的には1年間の実務経験も必要ということになります。

働いてる人の口コミ

給料が安いし、仕事も単調なので飽きてきます。 最初は自分の好きなモノに囲まれるので楽しかったのですが、1ヶ月もすると変わらぬ風景が苦痛になってきます。

ただ自分の研究と関係ある企画展をできたときの嬉しさはあります。これが学芸員の醍醐味と言えるでしょう。

逆に自分の研究成果が反映されない場合は苦痛、基本的に館の運営方針は知識もないおじさんが決めるので、「もっとココをこうしたら良くなるのに…」という意見が取り入れてもらえずストレスが溜まります。

中には大学院の博士課程まで出たのに専門知識を生かすことができず、何でも屋さんの雑用係をやらされることが多いです。

 

また学芸員になったあとも文献を買って勉強したり、他の展示を見に行ったり、学会に参加する必要もあるのでお金がかかります。

なので「仕事=趣味」くらいの感覚で、自分が関わる分野が好きじゃないと続かないのではないでしょうか?

学芸員は資料整理・管理をして、展示をするだけの楽な仕事だと思ってると、1年もしないうちに転職することになるので注意しましょう。

 

さいきんは正規雇用の学芸員が減り、非常勤職員が増えてるので、将来を考えると不安になってきます。

正規職になれなかった場合、1年毎の契約更新になるので、非正規だと「クビにならないだろうか…」と心配になってきます。公立館の常勤職員なら安定しますが狭き門なんですよね…

男性の場合、将来のことを考えて早めに転職する人も多く、女性の場合は結婚して旦那の収入に頼らないと生活が苦しくなってきます。