「派遣社員は給料が安くて生活できない」
「収入のほどんどが生活費で飛ぶから苦しい」
派遣社員は職場トラブル、人間関係が合わなかったとき、ブラック企業だったときにすぐに辞めれる身軽さがあります。また社員に比べると責任が軽く、気が楽という人もいます。
しかし税金などを引くと手取りは14万円以下、正社員への雇用はしてもらえず、年を重ねるごとに職探しも難しくなり、将来への不安もでてきます。
もくじ
中年フリーターの増加
就職氷河期に正社員になれず、仕方なく派遣・契約社員で食いつないでる人たちは40代になります。
こういう人のことを中年フリーターといい、年々増加してて300万人を超える勢いでふえてます(2000年は150万人以下だったので2倍以上)
むかしの非正規雇用って、旦那の給料だけじゃあ生活費が苦しいから、奥さんがパートとして働いてることが多かったんですよ。
でもいまはパートとして非正規雇用なんじゃなくって、メインの稼ぎ手がフリーターとして、正社員になれず働いてるのが現実です。辛いですね。
格差社会ひどすぎワロタ
※平成27年分民間給与実態統計調査結果より引用
新卒のときは正社員、派遣社員の給料格差はほとんどありません。下手するとハケンの方が多いことすらあります。
しかし正社員は右肩上がりで給料が上がっていき、非正規雇用だとほぼ横ばいで年収は若い頃から増えることはありません。
なので平均年収でみると正社員の方が圧倒的に多いんですよね…2倍以上の差がありますから、マジでやってられないです。
さいきん格差社会という言葉をよく聞きますが、メディアがクソみたいな芸能ニュースばかり報道してるから表に出てないだけで、明らかに格差は広がっています。
「ネットカフェ難民とかどこ言ったの?」と思うことがありますが、テレビが報道しないだけで生活苦の人は増えていますから(汗)
甘えなのか?
この手の話をすると、すぐに「フリーター、ハケンは甘え」という人が出てきますが、非正規雇用の人の多くは「仕方なく」派遣社員をやっています。
「いつでも辞めれるし、責任が軽いから派遣社員がいい」、「都合がよいときだけ働きたい」という人もいますが、多くの派遣社員は正社員になれず、仕方なしで働いてるケースが多いです。
なので「派遣社員は甘え」とバッサリ斬るのはどうかと思いますし、就職氷河期の影響で泣く泣く働いてる人がいるのはホントですから、思いやりをもって接するべきだと感じます。
先ほど書いたとおり給料は上がらないし、社会的地位も低く、「フリーターってw」と差別を受けることもあります。
また体力がある若者時代はまだしも、30、40代になるにつれてハケン切りにあうことも増え、職探しが難しくなります。
結婚をしたくても年収が低くてできないような状態だし、デメリットが多すぎるんですよね…派遣社員は。なので仕方なく非正規って人が多いです。
親の介護もある
40代を超える中年フリーターの親は60歳以上になるので、すでに定年退職をしており、10年以内にはボケ老人になるので介護が必要になります。
正社員のサラリーマンのように老人ホームに入れるお金はありませんし、自分で面倒をみるにしても、派遣とのかけ持ちでは時間がありません(汗)
親の介護をする場合、いままで以上に出費が増えるので生活は苦しくなります。
しかしながら非正規雇用の場合は、先ほど書いたとおり給料が上がらないので、負担が重いをこえて、生活ができなくなる可能性もあります。
自分の面倒をみてくれる人がいない
結婚をしてない人は自分が老人になったとき、めんどうをみてくれる子供がいないので孤独死をすることになります。
現時点でも国民年金だけだと、月6万円くらいしかもらえませんので生活苦は間違いないです。もし保険料を未納してる時期があったら満額もらえないので、さらに減りますからね…ヤバい。
しかも我々の世代が受け取るころにはもっと受給額が減り、もらえるタイミングも70、75歳になると言われます。
年をとって派遣の仕事すら見つからない、体調を崩して働けない、でも年金はもらえない。孤独死どころか、餓死をするかもしれませんね…
早めに動き出すべき
厚生労働省の就業構造基本調査によると非正規雇用、フリーターから正社員になった人は25%近くいるため、派遣社員から正社員なるのは100%ムリではありません。
データ上は75%の人は無理ですが、25%の人は一発逆転のチャンスがあることになります。
30代より40代、40代より50代…年を重ねるほど正社員になるのは難しくなりますし、未婚率の上昇、親の介護問題、体調を崩す、将来への不安も増えていきますので、いまこの瞬間から動き出しましょう!
迷ってるうちに年をとっていきますので、いまこの瞬間がもっとも価値が高いことになります。あきらめずに動いた人だけにチャンスは与えられますので。