3週間前に退職することを伝えたら、「なんでもっと早く言わなかった!? 引継ぎが終わるまで辞めさせないぞ!」と上司に言われた。
「後任者が育つまで辞めれないって言われても…次の転職先が決まっているのに…」と頭を抱えた経験はありませんか?
労働基準法では2週間前に言えばOKですし、引継ぎを強制することはできないため、損害賠償請求をしても会社側が負けることが多いです。
しかし会社としては辞められたら困るので、あの手この手を使ってでも残そうとするわけです。
「いつまでもこんな会社にいるのはイヤだ!」という方のために、退職するために診断書を使うときのポイント・注意点を解説します。
もくじ
診断書は初診では出してもらえない
ケガ・骨折のような外傷がある場合、病院の医者にいえば診断書を発行してもらえます。
ただし退職するために診断書を書いてもらうときは、精神疾患(うつ病、統合失調症など)で書いてもらうことになるため初診で診断書を書いてもらえる可能性は低いです。
なぜなら最近はうつ病だとウソをついて診断書をもらい、精神障害者の認定をうけて障害者年金を不正受給しようとする人がいるからです。なので初診で診断書をもらうのは難しいと思ってた方がいいでしょう。
仮に診断書を書いてくれることになっても、病院によっては即日発行ではなく1~2週間待たされることもあるようですから、サクッと書いてもらって退職することはできないようです。
精神疾患(うつ病・統合失調症・不安障害・パニック障害など)の診断をするために、医師はじっくりと時間をかけて診断したがるため、初診どころか2回目の受診でも診断書を書いてくれないこともあります。
こちらとしては「紙切れ1枚くらい書いてくれよ!」という感じなんですが、医者としても見ず知らずの患者を助けるためにリスクを取りたくないんでしょうね…
元から精神疾患の治療を受けていたり、知り合いに医者がいたり、人気俳優もビックリの演技力でもないかぎりは初診では診断書をもらえないと思ってください。
離職票に病気理由で退職と書かれることもある
会社を辞めて10日くらい経つと離職票というものが届きます。この離職証明書をハローワークに出すことで失業給付をもらうことが出来るわけですね。
基本的には転職先に離職票を提出するように言われることはまずありません。しかし会社によっては本当に前の会社を退職してるかチェックするために「離職票を持ってきて」と言うことがあるようです。
この離職票には会社を辞めた理由が書かれており、ふつうに辞めれば「一身上の都合により退社」と書かれますが、診断書を提出して辞めた場合「病気理由で退職」と書かれることがあるわけですよ。
すると転職先の会社から「うつ病が原因で辞めたの? うちの会社も同じように辞めないかな…」、「トラブルメーカーになりそうだから採用を取り消そうか」となる可能性があります。
すでに転職先が決まってる場合でも、新しくハローワークで探すにしても、どちらにせよ診断書を出すと不利になることがあるってわけですね。
ちなみに退職後に退職理由を変更してもらうこともできますが、修正テープで書きかえるわけにはいかないので、元の会社に連絡して事務手続きをしてもらうことになります。
辞めた会社に連絡したり、事務手続きのために出社するとかイヤすぎますよね…考えただけでもゾッとします(汗)
診断書を出すのは奥の手
少しでも早く辞めたいという気持ちはわかりますが、診断書を出すことによるリスクもあるため、基本的には引継ぎをしてから辞めるようにしましょう。
ただいつまで経っても辞めさせてくれない、1ヶ月以上も引継ぎために残るように言われた、精神的なストレスがMAXだから1日でも早く辞めたいときは診断書を出すようにしましょう。
また転職エージェントを使えば新しい職探しをしてくれるだけではなく、辞めるときの手続きも手伝ってくれます(なぜなら転職したときに、転職先の企業からお金をもらうことで運営されてる会社だからです)
いまの会社を辞めたあとに新しい転職先を探そうと思ってるなら、転職エージェントの選び方を参考に登録して、次の会社が決まったときに退職時の手続きをサポートしてもらうのもアリかと^^
それと同時並行で病院にも行って「診断書を書いてくれないか?」とお願いしておけば、二重になるので安心ですね(/・ω・)/