手話通訳士の年収

「手話通訳士の年収は低い!」

手話通訳士は会話を手話に変換して、耳が不自由な人にコミュニケーションを取る手助けをする仕事です。

なので高いスキルが必要になりますが、年収は200~300万円と低く、手話通訳士のみで生計を立てれる人は少ないのが現状です。

仕事内容

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耳が聞こえない人にとって手話は命のようなものです。手話通訳士は聴覚に障害がある人が、他者と円滑なコミュニケーションが出来るよう、手話を用いて言葉を目に見える形に変換する仕事です。

相手に情報を正しく伝わるように心掛けて、外国語の通訳者と同じように、健常者が話す日本語を手話で障害者に伝えて、相手の手話を言葉に直して伝えます。

手話通訳士として仕事する場合、聴覚障害者のことをキチンと理解する必要があります。

上手く意思疎通がはかれずイライラすることもあるようなので、短気でキレやすい人は目指さない方が良いでしょう。

資格は必要?

日本語をしっかり理解して手話も行うので、高度なスキルを要する仕事ですが国家資格はありません。

なので無資格者でも手話通訳を仕事にすることはできます。ただ厚生労働省が認定する手話通訳技能認定試験があり、合格することで裁判や警察などの公的な場面で仕事ができるので、本格的にやりたい人は取得したおいた方が有利です。

勉強は独学でやったり、スクールで勉強することができます。手話技能検定、手話通訳士は別モノですので間違えないようにしましょう。

 

手話通訳士の受験資格は20歳以上で実務経験などは必要ありません。受講料はこの記事を書いてる2016年の時点では18000円です。

学科・実技試験があり近年の合格率は2~3%と低いので、たいへん狭き門となっています。

これだけ資格取得が難しいにも関わらず、年収は低いんですよね(汗) 弁護士の司法試験ばりの合格率の低さですので、もうちょっと待遇が良くてもよい気がします。

手話通訳士として働くには

先ほど書いたとおり年収200~300万円と安いので、手話通訳士オンリーで生計を立てている人は少なく、介護福祉士と兼用で働いてる人もいます。

常勤であれば残業代もありますが、常勤でない場合、スポットでの手話通訳は時給制が基本です。なのでどうしても給料が安くなってしまうんですよね(汗)

学校、官公庁、選挙での政見放送、都道府県県庁や区役所などの福祉課に公務員として勤める事が出来れば、年収も高くなるので美味しいですが、採用は狭き門になってきます。

手話通訳士として仕事をする場合には、ハローワークなどで求人を探すようにしましょう。転職サイトにも求人募集がありますので、色々なところでチェックをするのが大切です。

熱意がないと厳しい

ココまで見て分かると思いますが、手話通訳士はスキルが必要なわりに給料が高い職業ではなく、活躍の場も限られているのが現状です。なのでよほど熱意がないと厳しいように感じます。

手話に興味を持って仕事にしたいと思う人は、過去に言葉が喋れない人との出会いがあり、手話通訳士としての道を志すケースが多いです。

なので給料が安くてもいいからやりたいと言う方は、資格取得をして働くようにしましょう。

ちなみに介護施設で働く場合は、他の介護資格がないと採用されにくいので注意が必要です。