航海士や海運業界で働く読者さんからの口コミ情報をまとめました。
海運業界は日本郵船、商船三井、川崎汽船、第一中央汽船が大手、NSユナイテッド、飯野海運、新日本海フェリー、栗林商船、川崎近海汽船、明治海運が準大手・中堅会社になります。
これらの下請け会社もあるので、中小企業も含めていくらくらい給料をもらえるのか見ていきましょう!
航海士や海運業界の給料明細

【 年齢 】40歳
【 地域 】関東地方
【業種・職業】外国航路航海士
【仕事内容 】一等航海士
【 年収 】1300万円
【ボーナス 】340万円
【残業時間 】月20時間
【 休日 】年にまとめて4ヶ月
【何か一言 】
船には一等航海士・二等航海士・三等航海士が乗船しており、交代しながら航海をしていく。
ランクによって見張り・操船・海図の管理・航海日誌の記録などの業務を行います(船のメンテナンスをするのは機関士がやる)
船は途中で帰れないので、休息も船の中で取ることになります。
なので1~4月は乗船。5~6月は長期休暇。7~10月は乗船。11~12月は休みという感じでローテーションします。
休みをまとめて取れるのは嬉しいのですが、航海にでると自宅に帰ることができないため、結婚してから困ることになります。妻・子供に会えないですし。
またゴルフ・バイク・スノボのような趣味は、船の中ではできないのもネック。映画鑑賞・ゲームのようなインドア派なら問題ありませんが。

【 年齢 】35
【業種・職業】海運業
【仕事内容 】保守管理
【 年収 】550万円
【残業時間 】50~80時間
【ボーナス 】年80万円
【 休日 】土日祝
【何か一言 】
地方で実家だから問題ない、業界内でも平均以上かも。
メンテナンスの仕事はトラブルがなければ楽。逆に機器が故障したら直るまで眠い目をこすりながら仕事をすることになる。
自分が担当した箇所に故障が発生した場合、上司から「なにを見てたんだ!」と怒られるのがウザイ。

【 年齢 】35
【業種・職業】海運業
【仕事内容 】海上コンテナの積み下ろし
【 年収 】420万円
【残業時間 】月130時間
【ボーナス 】0万円
【 休日 】日祝
【何か一言 】
クレーンを運転して海上コンテナを積み出し、積み下ろしする。
大手に就職できれば別ですが零細企業だと、ほとんど家には帰れませんし、当然ボーナスなども一切ありませんよ。
ただ仕事自体は楽です。クレーン運転士なので現場での作業もありませんし、肉体的には余裕です。

【 年齢 】32
【業種・職業】海運業
【仕事内容 】海上コンテナの輸送トレーラー運転手
【 年収 】420万円
【残業時間 】月70時間
【ボーナス 】
【 休日 】不定休
【何か一言 】
基本的にはトラック運転士と同じ仕事になるが、海コンの積み下ろしはクレーンがやるので、積み下ろしの間に寝れる。
埠頭によってはすぐに積み出せないことがあり、長いときは5時間くらい待機してたこともある。
給料が歩合制だと運搬本数が減るから給料が減ってしまうけど、うちは月給だから待ち時間が長くなればなるほどラッキー。
海運業界の給料はふつうレベル
読者様からの口コミ情報を読んだ、わたしの感想を独断と偏見で言わせていただきます。
一等航海士など船長クラスになると給料が多いようですが、海運業の作業員として働くぶんには他の製造業と同じレベルの給料だと思いました。
港でコンテナを積み降ろしする仕事なら良いですが、航海士として船に乗る場合、当然ですがしばらくは家に帰れなくなるので単身赴任のような状態になると思われます。
わたしの場合、小さい子供もいるので船員として船に乗るのはイヤですし、港でコンテナの積み降ろしをする場合、いまの会社の方が年収が良さそうなので、転職するとなるとビミョーな気がしました。
また海運業は業界再編も行われており、将来の見通しも不透明なので、転職するならちゃんと調べてからにした方が良さそうですね。