落ち込む男性

「社会保険労務士事務所は給料が安いから辞めたい!」

「苦労して社労士の資格を取ったのに…年収安すぎワロタ 涙」

そんな不満を抱える社労士のために、転職した体験談をご紹介します!

社労士の給料・人間関係が不満で転職

私が独立する前に勤務していたのは「社会保険労務士事務所」でした。

社労士の仕事内容としては顧問先の企業の給与計算、労働保険・社会保険の手続き、労務相談を受けたりしていました。

その時の私の年収は200万円くらいで、勤務時間は朝8時半~午後5時半ですね。

 

私はこの社会保険労務士事務所に不満がありました。なぜなら休日が異様に少ないからです。

大抵この手の仕事は年間休日が少なくとも100日はあり、多いところだと120日はあります。

ですが、私が勤務していた社会保険労務士事務所は、年間休日が労働基準法にギリギリ違反しない85日しかありませんでした。

 

土曜日の出勤も普通にありましたし、世間が祝日で浮かれている時も給与計算や労務相談をしていたので、仕事をしてて悲しくなりました。

飲食業・トラック運転士のような仕事をやっていれば、休日が極端に少ない勤務をしている人もいると思います。

ですが、私が働いていた業界では、年間85日という休日数は異常なくらい少なかったので不満がありました。

 

それだけ働いてるにも関わらず給料が少ないので、時給換算するとコンビニのバイトより安くなります。

勤務日数が多くてもそれなりに給料がもらえるなら良かったのですが、どう見ても少ない給料だったので、さらに不満が大きくなっていました。

その分残業が少なかったかもしれないですが、休みが少なければ遊びにも行けないので意味はないです。

 

また私が一番不満を感じたのは、この事務所の事業主が特殊な形態を取っているところです。

普通はその事務所の持ち主が事業主になるものですが、そこの事務所の持ち主は社会保険労務士の資格を持っていないので事業主になれません。

なので事務所の持ち主でない人が事業主になっていたのですが、そのせいで経営判断も「名前だけの事業主Aさん」と「事務所の持ち主Bさん」で揉めていたのが本当に嫌でした。

そのせいで士気が下がることも多かったので辛いと思いました。

事業主Aさん、事務所の持ち主Bさんで意見の対立があって、それ以外の人間は重たい空気で黙っていないといけのが辛かったです。

上司とそりが合わない

部下を怒る上司

私の直属の上司は気が短くキレやすい人でした。

いつも細かいことでイライラしていて、誰かがミスをすれば、それがどんなに小さなことでも重箱の隅をつつくようにネチネチと指摘します。

けれど、その上司がいなければ社内の仕事が回らなくなってしまうのも事実だったので、私もほかの社員もあまり文句を言わず、ただ任された仕事をこなすことに注力するよう心掛けていました。
 

しかし、ガマンの限界というのは、誰にでもあるものです。その上司が自分のミスを人のせいにしたのです。

自分のミスが偉い人にバレるとマズイと思ったのか、詳しい理由は分かりませんが、この時ばかりは見ていて呆れてしまいました。

見てて腹が立ったので、口を出すしかないと思ったその時、別の先輩に止められました。後から止めた理由を聞くと「あの上司には逆らうべきではない」と言われました。

己の保身を考える上司とはそりが合わない

会社を辞めたいという女性

そこで、私は改めて気づきました。

この会社は楽しく明るい社風に見えるけれど、社員同士のつながりや関係性はボロボロで、みんな自分のことを第一に考えています。

己の保身のみが重要で、会社の発展や根本的な問題解決に挑もうという気はないのだと理解しました。
 

雇われの身ですから、波風を立てずボチボチ働くという考え方は、いまの社会で生き抜くためには必要なのかもしれません。

けれどこのままでは、いつか全てがダメになってしまいます。その日が近いか遠いかはわかりませんが、楽観できるような状態でないことだけは確かでした。

「このまま今の社会保険労務士事務所に勤めても良いことがない」「上司とそりが合わないのにガマンするのは嫌!」と思い、転職を決意

転職をして人間関係が改善

転職に成功した女性

その後、そりが合わない上司に不満を抱えながら、数ヶ月は会社に残りましたが、運よく次の転職先が見つかったため会社を去ることにしました。

上司はわたしが仕事を辞めるとき「お前がいなくなったら困るから考え直して欲しい」と言われましたが、引き止めは無視して辞めました。
 

別の社会保険労務士事務所に転職して年収が100万円以上アップ!

新しい会社の上司は良い人なので、職場の人間関係に不満を感じることがなくなりました。

辞めた今となっては前の会社の上司はどうでも良いのですが、私の代わりとして入ってきた社労士には、正直申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが仕方ありません。

あの社会保険労務士事務所の本来の姿にいち早く気づき、そりが合わない上司にガマンせず、私と同じように正しい選択をしてくれていれば良いなと思っています。

社労士は難易度が高いのに年収が低い

お金と通帳

社会保険労務士(社労士)は難易度が高い資格で、合格までに800~1000時間も必要なのに待遇はイマイチであることが多いです。

社会保険労務士事務所を開業すれば年収1000~2000万円を超えますが、若いころは200~300万円台であることも多く、多くの社労士は年収500~600万円と言われます。

なので辛い下積み時代を乗り越えれば、年収は少しずつ上がっていくことになります(これは社労士に限らず、どの業界でも同じですが)

別の社労士事務所へ転職するのもアリ

体験談を書いてくれた方は年間休日が少ないところで働いてたようですが、多くの社会保険労務士事務所は土日祝が休みなので、年間休日は110~120日は取れます。

一般企業もそうですが、年間休日・有給休暇の消化率は会社によって変わりますので、条件が悪いなら別の社会保険労務士事務所に転職することをオススメします。

社労士はつぶしが効く資格で、どの事務所でも業務内容は似てますから、辞めたいと思うほど労働条件が悪い・精神的に追い込まれてるなら退職した方がいいです^^

 

転職というとハローワーク、求人情報誌を思い浮かべるでしょうが、最近ではマイナビ、リクナビネクストなどの転職サイトもありますし、転職サポートをしてくれるエージェントも存在します。

忙しい合間をぬって自分で探さなくても、あなたに合った仕事を紹介してくれますので、仕事が大変でも新しい転職先を見つけることができます。

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自分で探す手間が省けますし、キャリアアドバイザーは転職事情に詳しく、待遇のいい会社を教えてくれます。

まずは話を聞くだけでも、視野が広がりますよ(実際、わたしがそうだったので)